つい間違ったケアをしていませんか?

虫歯といえば甘いものを食べているとなりやすいイメージがあります。確かに虫歯は糖分をエサにして酸を出して増えていきます。この酸が歯を溶かす原因となり、放っておくと歯のエナメル質を溶かし神経まで蝕んでしまいます。
ちなみに人類は縄文時代から歯周病や虫歯などの口腔内トラブルと戦っていて、まだ治療が確立されていない時代にはそれが原因で命を落とす場合もありました。縄文時代に関しては抜歯した歯を装飾品として使うのステータスになっていたので、健康な歯も抜いてしまう事も珍しくありませんでした。またこの頃は虫歯よりも歯周病が多く、治療方法は抜歯しかありません。当時の平均寿命は30歳前後ですが、歯周病が原因になりここまで平均寿命が縮まったのでは無いかと考える研究者もいます。
今の様に虫歯が当たり前になったのは産業革命が起きた1760年以降でした。産業革命によって多くの事業が誕生し庶民が余裕を持った暮らしを送れる様になった事で、それまでは高級品だった砂糖を入手しやすくなりました。冒頭で申した様に虫歯のエサは糖分なので、砂糖の摂取量と虫歯の多さは比例し今日に至ります。
虫歯は細菌の一種であり、ミュータンス菌といいます。このミュータンス菌は生まれたばかりの赤ちゃんには存在せず、外部との接触によって口腔内に常駐する様になります。一度ミュータンス菌が口腔内に発生すると、ゼロにする事は出来ません。だからこそしっかりケアしていきましょう。